2022/10/20

今日はあまり引き締めすぎずにいこうと午後は寮に戻ってゆるゆると文献読みを試みていた。まあロシア語読むのも疲れるしと日英の論文をざっと読むだけ、くらいでだらだらしていたら夕方17時くらいに急に警報が鳴り響く。一瞬、空襲か何かかと勘繰るくらい警戒したけど自動音声のアナウンスを聞くと火災報知器らしい。それでも十分まずいのだけど、心のどこかでタバコの煙か誤報か何かだろうなどと悠長に構えるところもあって、自分の防衛本能だか油断だかに、あらためてふりかえってびっくりしてしまう。そんな能天気さが伝わったのか同じ階のロシア人に、早く外に出ろ、パスポートを持てと急かされる。これ大火事になったら荷物がぜんぶ焼失するかもな、困ったなと思いながらざっと着替えて財布とスマホと身分証明書一式だけ持って階下に。すでにけっこうな人数がエントランスにいて、だいじょうぶかなと待機していると、見回りに行ってたらしい寮母のひとが戻ってくる。ある一人の学生が何もなかったのか、と聞くと「いや、何か料理していて、油が火の中に入ってしまったようだ нет, что-то готовили и масло попало в огонь」と言って、もう大丈夫だとのことで、途端にみなに安堵が広がる。まあ何もなくてよかった。でもすっかり疲弊してしまった。

頭がはたらくなったので、Amazon Primeでダウンロードしておいたアニエス・ヴァルダダゲレオタイプ』を観る。夢の話で終わるのがよかった。あと随所で見られるカメラ目線。フランス人監督によるフランスでつくったフランス映画だなという感じ。