2022/10/23

土日とずいぶんとだらけていたと思う。長い生活になるのだから休みも大切だと自分に言い聞かせる。日曜に行こうと思っていたヴィクトル・マージンのレクチャーは早々に予約を締め切っていた。

公園でも散歩でもするかと思って適当に目星をつけたら墓地だった。はじめてちゃんと十字架の墓を見た。俳優や建築家などの有名人のお墓があるエリアと一般人のお墓があるエリアに分かれており、ずいぶんと広かった。前者には大きな石造が置かれているなど立派なお墓が多かった。あと、いずれのエリアにも故人の写真がけっこう飾られていたのには驚いた。19世紀に死没したと記されているお墓も多く、この土の中に2世紀近く眠っているのかと思うとちょっと怖くなる。日本のお墓を見てもあまりピンとこなかったけど、リビングデッド的な想像力はこの土の感じから来るのだろうとなんとなく思う。掘ったらどうなるのだろうと邪な欲望が生まれてくるのもわかる気がした。そういう魅力がたしかにある。