2022/10/26

きょうは授業と日本とのリモート打ち合わせなどで日中埋まっていた。とくに特筆すべき発見はない、と思う。本当はこういう何でもない日常のささいな生活のディテールを書き留めることのほうがおもしろいのではないかという気もする。すぐ忘れてしまうし。たとえば、きょう、学生用の定期券のようなもの(БСК: Бесконтактная студенческая проездная карта)を手に入れたこととか? あるいは、おとといスーパーで買った菓子パンの残りをリュックサックに入れっぱなしで忘れていて、昼飯時にふいに見つけたこととかだろうか。

そういえば、書きながら思い出した、きょうは寮のシーツ交換の日で、朝早くに担当のところに行こうとしたら、寮母さんにまだやってないよと言われたので、何時からなら換えてもらえますかと訊いたときにどこからか担当のおばちゃんがやって来て、いいからこっちにおいでおいでと促される。どうしたの、授業が早いのか、何時に出るんだ。まああと20分後くらいかな。おやまあ、早く持っていきな、ほら。朝早くからありがとうね。いいから行きな、走った走った! と、まあこんなふうなやりとりがあったのだった。

夜は日本語を学んでいるという当地のロシア人大学生たちと交流する機会があった。それぞれさまざまな関心領域と学習のきっかけがあったが、やっぱりマンガやアニメは最初に日本に興味を持つおおきなフックとなっているようだった。チェンソーマンのアニメも見ているようで、それで話が合ってちょっと嬉しかった。あと、南北朝時代に興味があるというひとがいて、理由を尋ねると、同時期に二つの王朝と二人の天皇がいるというのを知って衝撃を受けたからだとのこと。そういえば南北朝正閏論とかあったなと思いつつ、いまの日本ではどういうふうにこうした歴史に折り合いをつけている(いない)のだろうかと知りたくなった。このままでは知りたくなっただけだが、彼にはまた会う機会がありそうなので、少しでも新しい研究を調べて話せるようになっておきたい。